Mac/iOSもセキュリティ対策!フィッシング詐欺などのWEB活用上の注意

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 Macはウイルスマルウェアとは無縁だと言われていました。これには理由があります。
 Macにはウイルスやマルウェアから防御を行う機能が独自で搭載されています。むしろ、セキュリティ製品を導入するのはMacの更新時に「不具合」を起こすため、導入は非推奨といわれていました。
 しかし、一部マルウェアへの対応が遅れていることなどが囁かれ、2014年後半には「iWorm」と呼ばれるマルウェアがおおよそ1万7千台のMacに感染していることが発覚しました。
 つまり、全体の大雑把な利用者数の割合でWindowsのほうが目立っていただけで、Macでも同様に被害は受けていました。気づいていないだけ、こういう結末だったのです。
 なお、同時期に修正プログラムは配信され、iWormへの対応は沈静しつつあるようです。

 対策を行う前に、破壊を主体とした攻撃に遭遇すれば「被害にあった」とすぐに理解できますが、情報の抜き取りを目的にしていた場合はどうでしょうか。利用者に気づかせないように感染し、動作させようとする。結果、対策が遅れる事が多いと想定されます。
 悪意のある第3者は利用者が居るというだけで、攻撃の標的はWindows,Macを選びません。それは上記の「iWorm」で判明しました。

 セキュリティソフト製品には独自の技術により、未発見のマルウェアやウイルスにも対応することが可能である、と謳っている製品もあり、進化する攻撃への対策を打ち出しています。
 さらに、脅威はWEBとフィッシング詐欺から発展し、あたかもアップル社からの提供かに見せかけたマルウェアの導入を行わせるような手口も登場しています。
 何を採用するかは利用者の判断に委ねられます。しかし、何もしないというのは脅威に晒されていると、お分かりいただけたかと思います。

 なお、MacとWindowsは「OS」というものが異なります。狙われている内容や事情が同じでも、仮にセキュリティソフト製品を購入する場合はMac対応の製品を購入する必要があります。

iOS搭載機もWEB利用における対策が必要

 iOS製品、要はiPhoneやiPadに関して。これらは厳密に言えばウイルスやマルウェアに感染しない、とされています。本来アプリ類はiTtunesに登録される前に審査が行われているため、安全といわれています。そういう意味ではiOS製品はウイルス対策とは無縁と言って良いでしょう。

 しかし、iOS製品でも防御が難しい部分があります。それは、インターネットブラウザを利用した「Web」に関連する分野です。フィッシング詐欺に関連して偽サイト偽メールなど、これらは通常の利用と同じように被害にあう可能性があります。
 実際、各メーカーが販売している製品もフィッシング詐欺など、WEBに関連した防御や、機器の管理などが主流です。
 ただ、今後どうなるかはわかりませんので、iOS製品に関しても被害に合う前に予めセキュリティ対策はしておくべきといえるでしょう。