もしものために!データのバックアップを徹底しましょう。

データの消失は誰にでも起こりうる

ランサムウェア(身代金要求ウイルス)の「WannaCry」が世界中で猛威をふるったことも記憶に新しい現在。
ウイルス感染の脅威はどなたにも身近にあると言えるでしょう。
ウイルス感染で最も怖いのは、データの損失や漏えいです。

「WannaCry」の場合、感染したPCがロックされ、データを開くことができなくなるなどの被害がもたらされました。
他にもウイルス感染によってデータが漏えいしてしまったり、大切なデータが消去されてしまう場合があります。
また企業のPCでデータが損失するような状態になった場合、顧客や取引先にも多大な迷惑がかかることになり、損害も大変大きなものとなります。

データの消失という点ではPCやスマホなど、端末自体の故障によるケースもあります。
端末の寿命や故障、ソフトの不具合などが原因で大切なデータが消失してしまうのです。

つい先日、私もスマホの調子がおかしくなりました。
スマホの画面が点滅を繰り返し、端末の操作が一定時間できなくなるなどの不具合が起こりました。
そのとき、かろうじて端末を操作できる一瞬の間があったので、急いでLINEのデータやEメール情報、画像データなどのバックアップをとりました。

翌日にはスマホが全く反応しなくなり、間一髪バックアップした情報は新しい端末で引き継ぐことができました。
一日遅れていたらスマホのデータが全て消えていたのかと思うと恐ろしくなり、このとき私はバックアップの重要性を認識しました。

バックアップのポイント

このようなデータの消失を防ぐためにも、バックアップは絶対に必要です。
バックアップのポイントとしては、異なる場所に保存すること、こまめにバックアップをとることです。

異なる場所に保存すること

ウイルスによって端末がロックされてしまったり、そもそも端末自体が故障してしまうなど、消失したデータの復旧以前に端末が操作できなくなる場合があります。
そのため、データを同じハードディスク内に保存するのは危険があり、必ず外部の異なる場所に保存するようにしましょう。

こまめにバックアップをとること

バックアップは一回すれば終わりではありません。
日々たまっていくデータを定期的にバックアップにとることで、いつデータが消失しても大丈夫なように準備しておくことが大切です。

バックアップの方法

それではデータのバックアップにはどのような方法があるのでしょうか。
今回は主な2つの方法をご紹介します。

外部媒体へデータを保存する

端末内にデータを保存するだけでなく、外部の媒体にデータをコピーして保存する方法があります。
その際、外付けのハードディスクドライブや、SDカード、USBメモリ、CD、DVDなどの外部媒体にデータを移し、管理します。

この方法は、本体のPCやスマホなどの端末が操作できなくなった場合でも、データを保存した外部媒体を別の端末につないで用いることで、簡単にデータを取り出すことができます。
また、これらバックアップ用の外部媒体は低価格で購入でき、持ち運びやすい点がメリットです。

難点は、外部媒体自体を紛失した場合にバックアップをしたデータが無くなってしまうため、管理に注意が必要なことです。
また外部媒体自体が磁気や衝撃などが原因で故障してしまう場合もあります。
このほか外部媒体に保存できるデータの容量は限られており、保存するデータが容量オーバーになる可能性もあります。

クラウドなどのインターネットサービスを利用してデータを保存する

オススメなのはクラウドサービスを利用するバックアップ方法です。
クラウドとは手元のデータをインターネット上に保存するサービスです。
雲(クラウド)の中のコンピュータを、地上の端末からアクセスして利用するイメージです。

手元の端末からクラウド上にデータを簡単に保存することができ、保存したデータは自由に取りだせる点が便利です。
またクラウド上には大容量のデータを保存することができるので、バックアップに向いています。

注意すべきは、クラウド上のデータにアクセスする際にアカウント情報やパスワードが求められる点です。
クラウド内の情報にアクセスするためのアカウント情報やパスワードなどを紛失した場合は、データの取り出しが不可能となってしまうので注意が必要です。

もしものために

ウイルス感染や端末の故障などが原因で、いつデータが消失してしまうか分かりません。
万が一の場合に備えてデータのバックアップをとることは大切です。
データのバックアップをとる際は、上記の外部媒体やクラウドサービスなどを利用して万全の対策をとりましょう。
また、こまめにバックアップをとることも重要です。

セキュリティソフトや特定のサービスにおいては自動バックアップの機能がついたものもあります。
そういったソフトを利用する際は、自動バックアップの機能をONにして、定期的にバックアップが行われるようにしましょう。
データが失われてしまってからでは遅いです。
バックアップを忘れずに、PCやスマホの利用を楽しみましょう。

バックアップ機能がついたセキュリティソフト

マカフィー
ウイルスバスター
ノートン
ジーデータ